ずっと我慢してきたのに、こっちが先にキレてしまった。どうすれば?
気持ち心のケア夫婦相談窓口
何ヶ月も我慢してきたのに、こっちが先に怒鳴ってしまった。今日やることは一つだけ。そして「自分だけ謝るのはおかしくないか」という気持ちの置き場所と、言い分を後でどう出すかを書く。
くわしく
今日やるのは一つだけだ。怒鳴ったことを、短く詫びる。それ以外は何も足さない。
ただし、まだ気持ちが収まっていないなら、詫びるのは後だ。 先に別の部屋か外で10分離れる。順番を逆にしない。
「こっちだって我慢してきた」という気持ちは、捨てなくていい。今日は言わない、というだけだ。 出す場所は、あとでつくる。
今日、これだけ言えばいい
「さっきは怒鳴って悪かった。あれはよくなかった。」
これで終わりにする。足さないものが三つある。
| 足さないもの | なぜ |
|---|---|
| 「でも」「そっちも」 | 一つ足すだけで、相手に残るのは後半だけになる |
| 理由の説明 | 長いほど、言い訳に聞こえる |
| 「だから話し合おう」 | 謝罪が交渉の入口になり、相手が身構える |
言ったら離れる。返事を待たない。 相手がまだ強張っているなら、口で言わずに短い文字で置く。
子どもがその声を聞いていたなら、今日中に子どもにも一言置く。「さっきは大きな声を出してごめん。君のせいじゃない。」 → 子どもに「なんでママと話さないの」と聞かれた。何と答える?
「自分だけ謝るのは、おかしくないか」
そう思っているなら、その感覚は間違っていない。
こっちは何ヶ月も我慢した。先に口をきかなくなったのは向こうだ。言い分がある。それは事実だ。
ただ、今日それを言うと、謝罪ごと無効になる。
「悪かった。でもそっちだって」と言った瞬間、相手が受け取るのは後半だけだ。謝罪が主張の前置きに使われたという形になって、次の話ができなくなる。
だから捨てるのではない。日をずらす。
- 今日:怒鳴ったことだけ詫びる
- 数日後:言い分を、別の言い方で出す
数日後の出し方も、先に決めておく。相手を責める形ではなく、自分の話にする。
- ❌「そっちが無視するから、ああなった」
- ⭕「ここ何ヶ月か、自分もかなりきつかった。それを言えていなかった」
前者は原因を相手に置いているので反論される。後者は自分の話なので、反論のしようがない。
あれで終わりになったわけじゃない
一度怒鳴ったことで全部が決まるとは限らない。 ただし、決まらないと保証もできない。相手がすでに離婚を考えている時期なら、その一度が重く扱われることはある。いま分かるのは、この後の一手で、悪くも良くもなるということだけだ。 そのうえで、なぜこんなにこたえるのかは言っておく。
それまでの我慢が、相手からは見えていない。
こちらは何ヶ月分の末に一度声を上げた。相手が見たのは、その一度だけだ。 積み上げたものは向こうの目に映っていない。そう感じるのは無理もない。
ただし、見えていなかったことは、怒鳴っていい理由にはならない。 我慢の量と、やってしまったことは、別々に置く。 別々に置けたときだけ、両方が扱える。
そして、この後の数時間がいちばんきつい。 頭の中で自分を裁判にかけて「もう終わりだ」まで一気に行くことがある。それは自己嫌悪が強いというだけで、事実の判定ではない。
「自分なんかいないほうがいい」まで来ているなら、一人で持たなくていい。よりそいホットライン 0120-279-338(24時間・無料/音声案内で「1」、消えたいが出ているなら「5」)。やってしまった側の後悔を話す先としても使える。
すでに自分を傷つけてしまったなら、迷わず 119番。 事情の説明はいらない。
同じことを繰り返さないための備えは三つ。離れる合図を決めておく(「少し外に出る」とだけ言って玄関を出る)。限界のサインを覚えておく(呼吸が浅い、声が大きくなる、手が震える)。そして 睡眠を先に戻す。眠れていないと抑えが効かない。ただし、眠れていなかったことは怒鳴った理由にはならない。
手が出た場合は、話が変わる
ここまでは「怒鳴った」の話だ。手が出た、物を壊した、相手が身の危険を感じる状態になった。 そのどれかがあるなら、扱いが別になる。
まず距離を取る。 別の部屋でも外でもいい。相手にけががあるなら 119番。争いが続いて誰かが危ないなら 110番。子どもがその場にいたなら 189(通話料無料・匿名でもかけられる。一部のIP電話はつながらない)。189は通告の窓口で、かけると児童相談所が動く。子どもの前での暴力や暴言は、一般に児童虐待防止法上の心理的虐待にあたるとされている。
自分の怒りの扱いそのものを相談したいなら、全国共通の窓口はいまのところ整備されていない。 まず自分の住む自治体の男女共同参画センター(男性相談)に聞いてくれ。探し方は「〔市区町村名〕 男女共同参画センター 男性相談」で検索する。怒りが止まらない状態が続くなら、心療内科・精神科でも扱える。
なお #8008(DV相談ナビ)と配偶者暴力相談支援センターは、被害を受けた人のための窓口だ。加害の相談先としては案内されていない。
一人で抱えるのがきつくなってきたら → 誰に相談すればいい?
そもそも何ヶ月も削られていた側の話は → 妻の不機嫌に気を使うのが、しんどい
自分ばかり責めてしまうなら → 「離婚したくない、自分が悪いんだ」と責めてしまう時は?
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※個人を特定する情報は記録しない(匿名の集計のみ)お前だけじゃない
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この先のこと、先回りしておくか
今は関係なくても、知っておくと、いざという時に慌てないで済む。
一般的な情報であり、個別の法的判断や医療行為ではありません。心身の不調が続く場合は医療機関にご相談ください。